フランス人に浅草観光ガイド

15日の夜、偶然知り合ったフランス人4人と近くの居酒屋で一緒に食事をした。典型的居酒屋で掘りごたつを利用し、これまた、刺身、天婦羅、枝豆、焼き鳥等の典型的居酒屋メニューとなったが、お世話になったお礼とのことで、ご馳走になってしまった。夕食後は、家の隣にあるフランス洋菓子店でケーキを買って家で食後のティータイムを過ごした。16日には、今のホテルをチェックアウトし、それぞれ別々のホテルに移動するとのことで、荷物を我が家で一時預かりし、特に予定がなかったので、久しぶりに浅草観光のボランティアガイドをすることになった。 16日は、あいにくの雨模様であったが、まず羽田近くのホテルに移動予定の二人の荷物を家に預かった後、いっしょにもう一組の南千住にあるホテルまで案内し、先にチェックインした。最寄駅まで通しの切符が買えなかった上、雨の中の大きな荷物を持っての乗り換えだったので、お手伝いしてあげてよかった。傘を持っていなかったので、家にある傘を貸してあげたが、ホテル移動は予想以上に大変だった。チェックイン後は、地下鉄で上野経由で浅草まで行き、浅草寺浅草神社を案内した。雨が降っていたが、観光客はそこそこいて、日本の着物を着た外人観光客も目立った。着物のレンタルサービスが流行っていることを肌で感じた。仲見世通りのお土産屋を散策し、ランチはラーメンを食べた。浅草は東京で最も日本文化に触れられるスポットとして、外人観光客には根強い人気があるが、観光客の7~8割は外国人であるような印象であった。 当初スカイツリーに行きたいとの要望もあったが、展望台が霞んでよく見えない位の状態だったので諦めた。南千住へ戻る二人については、乗り換え地点の上野まで一緒に案内したが、アメヤ横丁や公園界隈を自分達で散策することのことで、そこで別れた。あと二人は、雨中での観光はやめ、家の近くに戻り、指圧マッサージを受けたいとの要望があった。前日に1時間2980円で全身マッサージが受けられるという案内を見ていたからである。その後、我が家に荷物を取りに戻り、少しお茶した後、羽田空港近くにあるホテルに向かった。最寄駅まで同行し、そこで二人を見送ったが、まさにその場所が2日前に困っていて妻が声をかけた場所であった。彼らも、感慨深けにしていたが、ドラマのような別れのシーンであった。この三連休は我々にとっては、どこにも行かない静かな生活の予定であったが、この劇的な出会いによって、三連休が一変した。急に英語を話すことになったり、外人さんを家に迎えることになったり、一緒に居酒屋で食事をすることになったり、浅草観光のボランティアガイドをすることになったり、フェイスブックの友達が増えたり、何がどうなっているのか、まさに不思議な縁である。彼らも、この東京での奇異な経験を一生忘れないであろう。特に、16才と17才の若者は、予想しない展開に驚きとともに強い感動を受けたようである。再開できることを楽しみにしたい。 写真は、浅草駅での4人